2024年も残すところあと1週間となりました。
今年は全くブログを更新していなかったのですがななしさんからありがたいお話を頂いて書かせていただきました。
今年のベストバイストックはもちろん「eMAXIS Slim米国株式S&P500」です。
一昨年と去年の記録を引っ張り出してみると、基準価額は
- 2022年12月30日 : 18,035円
- 2023年12月29日 : 24,281円
と2023年は+6,246円(+34.6%)増えました。
今年は12月23日現在の基準価額は
- 2024年12月23日 : 33,634円
と2024年は+9,353円(+38.5%)となりました。去年と同等、いやそれ以上のリターンを叩き出しました。
昨年と今年の2年を合わせると基準価額の上昇は+15,599円(+86.5%)です。2年で資産が1.8倍となるとはなんたる幸運でしょう。(%のところですが34.6%と38.5%の足し算の73.1%にならないのは複利で計算されるからです。)こんな好調な相場に巡り合えるとは僥倖の極みです。
S&P500の2024年の推移
まず、1年間のS&P500の推移を見てみましょう。下のグラフはS&P500指数の月末の終値ですが12月のデータだけは12月23日のものを使っています。4783ポイントで2023年を終えたS&P500はグイグイ伸びて2024年12月23日には5931ポイントです。(為替を考慮しない)S&P500指数は1年で+24.0%でした。4月と7月にわずかに下落しましたがそれ以外は綺麗な右肩上がりで成長しました。
2024年の年初は、FRBの利下げ期待により、S&P500は順調に上昇していきました。1月19日には、S&P500が4839.81ポイントと約2年越しで過去最高値を更新し(前回の過去最高値は2021年12月29日の4793.06ポイント)、そこから連日過去最高値を更新する展開となりました。
2月には、S&P500が5000ポイントを突破し上昇にさらなる勢いがつきました。この背景には、AIブームの影響が大きく“AI相場”となりました。特に、エヌビディアは何度も市場の高い期待を上回る成果を発表し、その株価はうなぎ登りの勢いで上昇しました。
しかし、4月になると中東情勢の悪化やFRBのタカ派的な姿勢により、利下げ期待が後退し、S&P500は下落に転じました。ただその悲観は長く続かず、5月に入ると再び利下げ期待が高まり、株価は勢いを取り戻して上昇しました。
7月下旬から8月上旬にかけては、米国経済に暗雲が立ちこめ、株価は下落基調となりました。しかし、9月18日にFRBがついに利下げを実施すると、これが株式相場の押し上げ材料となり再び上昇に転じました。
さらに、11月6日にはトランプ氏の大統領再選が確実視されると、市場はこれを好感し、株価は急上昇しました。12月に入っても堅調な推移ですが現在はインフレの再発が心配されているところです。
ドル円の2024年の推移
続いて、ドル円を見ていきましょう。以下がドル円のグラフです。
今年は、基本的には円安基調でしたが、7,8,9月に円高に揺り戻しました。しかし、年末に再び円安になっているます。4月はS&P500の下落がする中で米金利上昇を受けて円安が進行し155円/ドルを超えていきます。その中で4月29日と5月2日には、円買い・ドル売りの為替介入が実施されました。これにより一時的に円安が解消されたのですが、再び円安に傾き、160円/ドルに近づくにつれ為替介入の警戒感が続きました。
6月にも高い米国長期債利率の影響を受けて円安が進行しました。ドル円が160円/ドルを超えて7月11日と12日にも為替介入が実施されました。しかし、7月13日に日銀が利上げを行い、0.25%の政策金利としたことにより、7月下旬から9月上旬にかけて一転して円高となりました。
しかし、9月27日に自民党総裁に選出された石破総理大臣が、ハト派の政策を続行する意向を示したことから、再び円安に戻っていく状況となりました。12月には日銀が2回目の利上げは見送ったことから円安が進行しています。
基準価額の2024年の推移
基準価額はS&P500高と円安の両方の追い風を受けて大きく上昇しました。
2023年12月末の24,281円スタートでしたが、2024年12月23日では33,634円でした。
基準価額は順調に上昇し5月29日に基準価額はついに3万円を突破しました。6月には、S&P500高と為替が160円/ドル越えの大幅の円安により為替差益が大きく増加し、基準価額が11連騰と絶好調。
しかし、7月から8月にかけてS&P500の下落と円高のダブルパンチを受け、基準価額は7月11日の32,813円から8月6日の29,091円に下落し、-5,722円(-17.4%)のダメージを受けました。ここでは新NISAで積み立てた投資信託を解約する人が出てきてちょっとした騒ぎになりました。
その後は円安へ戻りになり基準価額は再び上昇していきます。11月はトランプ氏の大統領対選が確実視されたことや円安の効果により基準価額の上昇が効き、上昇にブーストがかかりました。12月はS&P500に割高感が出てますが為替が円安のため上昇が続いています。
まとめ
今年のeMAXIS Slim米国株式S&P500は昨年に引き続いて素晴らしいパフォーマンスを発揮しました。それはS&P500指数の大きな上昇と円安による為替差益の両方を得ることができたからです。来年も同じようなパフォーマンスが得られるとは限りませんが引き続きeMAXIS Slim米国株式(S&P500)に投資していきたいと思います。